世間が就職氷河期と言われるようになって何年が経つでしょう。
もはや今が常態と言えるほど,暗く長いトンネルは続いています。
弁護士の世界にも就職はありまして,修習生の大多数は,司法試験合格後,1年間の修習期間内に就職活動をし,法律事務所から内定をいただいたうえで,弁護士になります。
しかし,弁護士の就職も超氷河期なのです。
これには理由があります。
司法試験合格者が急激に増えているからです。
私が合格した当時である平成10年度の合格者数が812人であったのに対し,平成23年度の合格者数は2063人と実に約2.5倍にまで増えているのです。
となれば,就職人数が受入先の数を大きく上回り,就職できない修習生が生まれることは必然です。
修習生の就職状況は年を重ねる毎に,悪化しています。
現在修習中の64期修習生にいたっては,少なく見ても2割ないし3割の人が就職未定です。
そこで,横浜弁護士会では,平成23年10月7日,いまだ就職が決まっていない修習生と弁護士を引き合わせるべく,「就職応援会」という企画を実行しました。
当日は全国から約40名の修習生に集まっていだきましたが,アンケート結果を見ると,おおよそみなさまに満足していただけたようです。
あとは,就職応援会を契機に1人でも多くの修習生の就職が決まってくれればいいなと思いますが,所詮,参加者全員の救済には至りません。
努力をして司法試験に合格したにもかかわらず,就職が決まらず,弁護士としての登録もできない・・・ こんな不条理な現実をなくすべく,法曹人口が適正なものとなることを切に願います。
坂本 正之